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メールやSNS(LINE・Facebookなど)は「浮気・不倫の証拠」になる?

2017年08月21日 カテゴリー:不貞行為,夫婦問題・男女問題,浮気・不倫,浮気調査,調査,離婚,離婚事由

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「パートナーと不倫相手がやり取りした、
メール・SNSのメッセージ・画像が見つかったけど、証拠になりますか?」
 
ご相談に来られる方から、このような「浮気・不倫の証拠」について、
よく質問をされ意見を求められます。
 
心配になったり疑いを持ち、パートナーのスマートフォンを見てみると、
見知らぬ男性(女性)とメール・SNSで、
親密な関係を思わせる言葉をささやき合っていたり、
ツーショット画像が見つかったりと、浮気・不倫が発覚することは少なくありません。
 
では、メール・SNSのメッセージや画像は、「浮気・不倫の証拠」になるのでしょうか?
また、メール・SNSのメッセージや画像しか不倫の痕跡がない場合、
これらは、「浮気・不倫の証拠」として十分なのでしょうか?
 
1.メール、LINE・SNSのメッセージや画像のみでは不十分
 
もちろん、メール・SNSのメッセージや画像も浮気・不倫を証明する資料にはなり得ます。
パートナーと不倫相手の親密な関係を示すものだからです。
 
ただし、メール・SNSのメッセージや画像があるからといって、
浮気・不倫が裁判で認められるかどうかは別の話です。
むしろ、メール・SNSのメッセージや画像のみでは、
「浮気・不倫の証拠」としては不十分と言わざるを得ません。
 
なぜなら、パートナーや不倫相手が、浮気・不倫を認めていない場合、
浮気・不倫を裁判で認めてもらう為には、
「パートナーと不倫相手の間に肉体関係があること」
証拠に基づいて証明しなければなりません。証明義務は訴える側にあります。
ですから、メール・SNSのメッセージや画像のみの場合、
「かなり怪しいけれど、認めるまでには至らない」 と判断されかねません。
 
メール・SNSのメッセージや画像で、
直接、肉体関係があったことを示すようなやり取りをすることは、極めてマレです。
「好きだよ」、「愛してる」、「ハートマーク」などのやり取りがあったとしても、
例えば、「○月○日、あなたと○○ホテルでセックスしたよね。」などというやり取りは
あまりしませんよね。
また、このようなやり取りがあったとしても、パートナーや不倫相手から、
「ふざけてやり取りしていただけ」、「疑似恋愛だ」などと言い訳(言い逃れ)
容易にされてしまいます。
 
上記のように、決定的に肉体関係があったことを証明するものにはなりません。
そのため、メール・SNSのメッセージのみでは、
「浮気・不倫の証拠」としては不十分ということになります。
 
また、メール・SNSでパートナーと不倫相手のツーショット画像があったとしても、
肉体関係を推認できるものでない限り、
「浮気・不倫の証拠」としてはやはり不十分となります。
 
2.メール・SNSのメッセージや画像は、 ”他の証拠がある場合” 補強する証拠となります。
 
他の証拠というのは、
例えば、ラブホテルの出入りを撮影した写真など、決定的な不倫の証拠がある場合、
その証拠に合わせて、また補強するものとして、メール・SNSのメッセージや画像が活用てきますし、
その他、浮気・不倫の開始時期を推認することもできるでしょう。
 
また、例えばホテルの領収書があって、領収書日時の前にメール・SNSで
パートナーと不倫相手との間でホテル名や場所、待ち合わせ等のやり取りがあれば、
ホテルに行ったことを認定できるケースもあるでしょう。
 
このようなことから、メール・SNSのメッセージや画像も、
他の証拠と合わせることにより、補強する証拠となったり、
浮気・不倫を証明できるケースもあるので、いらないというものではなく、
証拠の一部として、取得・保存できるのであれば、怠らないことをお勧めします。
 
最後に、
パートナーや不倫相手に慰謝料請求を考えている場合や、
離婚訴訟の可能性がある場合、
浮気・不倫が一過性のものではなく、継続的に不貞行為があると証明できれば、
慰謝料や離婚条件も異なってきます。
 
 
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